15人が本棚に入れています
本棚に追加
薄暗い空間で余計にドキドキが増している
再び横を向くと、湊がこっちを見ていて目が合ってしまう
うわっ、見てる、ヤバッ…
驚いてビクッと反応してしまった私に、ニコッと微笑みかけてくる
なんなの!これは反則でしょ!絶対、わざとやって楽しんでるし
その時、私の指の間に湊の指が入ってきた
そう。恋人繋ぎというやつだ
なんか付き合ってるって実感できる瞬間だった
今は湊の彼女なんだなとニヤけてしまう
そんな時…
湊「おまえ、手汗すごいぞ」
デリカシーのない一言をぶちこんでくる
一番気にしてる事を直接言うか?
つぐみ「誰のせいで…だったら離して…」
少し怒りながら手を離そうと引っ張る
怒ってるというか、手汗が恥ずかしくてこのままでいられなかったのだ
湊「嘘、嘘、ごめんって」
慌ててさっきより強く手を握ってくる彼を、可愛いと思ってしまうのだった
私も強く握り返す
すごく幸せな時間が過ぎていく
昨日までの私なら、湊とのデートは自分がリードしなきゃいけないって思ってた
だけど、こんなに湊に惑わされて、気持ちを振り回されるなんて予想もしていなかった
映画が終わりエンドロールが流れる
この段階で帰ってしまう人もいれば、最後まで見ている人もいる
照明が付き明るくなった中で横の湊を見た
ヤバッ…まじでかっこよすぎ…
クラクラするくらいのイケメンがはっきり見える
最初のコメントを投稿しよう!