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まだ神イケメンの湊に慣れていなくて、立ち上がれないでいる私を待ってくれている
湊「つぐみ?どうした?」
まさか本人に理由なんて言えるはずがない
つぐみ「ううん。大丈夫」
深呼吸して立ち上がろうとした瞬間、湊が手を差し出してきた
湊「ほらっ」
起こしてくれようとしてくれている
つぐみ「あっ、ありがとう」
湊の手を握ると、勢いよく引っ張ってくれてやっと立ち上がることができた
こんなんじゃ、これから湊が何かしてくれるごとにキュンとして心臓がもたないかもしれない
それからどちらからとも手を離すことなく、ずっと手を繋いだままの2人
映画館を出て、近くで買い物をしていると人だかりができている場所があった
つぐみ「ねぇ、何かあるのかな?ちょっと行ってみよ」
湊「え~、やだよ~」
あまり気の乗らなそうな湊を誘って近づいてみる
人だかりの隙間から覗いてみると、何かの撮影みたいだった
スタッフ「あの~」
見知らぬ女性が湊の隣に入ってきた
スタッフ「今、ファッション雑誌の撮影してるんだけど、街で見かけたイケメン特集やってて、君も出てほしいなぁって声掛けたんだけど、どうかな?」
雑誌のスタッフの女性が、湊を目に止めて話しかけてきたのだ
つぐみ「えっ、嘘、湊が雑誌に載るの?」
自分のことのようにテンション上がって驚いている
確かに私がスタッフさんでも湊に声かけるよな
周りにいた女の子たちもザワザワし始める
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