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遥「そういえば、今度の土曜に恒例の同期会やるって。つぐみも来るでしょ?」
私たち同期は3ヵ月に1回くらいのペースで同期会なるものを開いている
全部で12人いて主に飲み会だが、季節によってお花見や、花火とかもやったりしている
つぐみ「え~行く行く。今度は何するの?」
珍しいことに毎回ほぼ全員が集まる参加率のいいイベントなのだ
朔太郎「河川敷でバーベキューだって」
つぐみ「いいじゃん。肉食べたい~今度の土曜って確か天気いいみたいだしね」
その時、ちょうど同期の小野寺湊くんが近くを通った
つぐみ「ねぇねぇ小野寺くんもバーベキュー来るでしょ?」
声をかけられ立ち止まった
湊「はい。行くつもりです」
小野寺くんは同期なのに今でも私たちに敬語を使う
つぐみ「よかった。じゃあ土曜日ね」
湊「あっ、はい…」
軽く会釈をして行ってしまった
私から話さないと、小野寺くんから挨拶以外の言葉をかけてくれることはほとんどなかった
あまり存在感のない人としか思っていないというのが彼のイメージ
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