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なんか不思議な空気だな
今まで意識していなかった小野寺くんの空気感がすごく心地いいことに気づく
湊「じゃあ、そこのピーマンを切ってもらってもいいですか?」
他の人は別のテーブルで準備していたので、ここは2人きり
つぐみ「あっ…うんわかった」
包丁を手に取りピーマンを切り、種を取って黙々と作業を続ける
会話はないが、それが嫌じゃなかった
つぐみ「小野寺くん…」
どうしても聞きたいことを確認したくて私から声をかける
湊「なんですか?」
2人とも作業しながら手は動かしていた
つぐみ「さっきのって…私を助けてくれたんだよね?」
北山くんの無理な誘いを嫌がっていることに気づいて、こっちに連れてきてくれたと思うからだ
湊「さっきのって何ですか?」
この返答で私の勘違いなのかもという結論が出て恥ずかしくなってきた
つぐみ「あっ、いいの何でもない…気にしないで」
小野寺くんがそんな気を使うとことないか
自意識過剰だったと納得して作業に集中した
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