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全部準備が終わり、みんなでやっと焼きに入った
私は遥の所に戻りビールを飲み始める
小野寺くんは今も自主的に動いて肉を焼いてくれていた
遥「ねぇ…小野寺くんと何話してたの?」
ずっと2人でいたから気になってウズウズしているみたいだった
つぐみ「えっ?何も話してないよ」
本当のことだ
遥「そんなわけないでしょ、小野寺くんに連れていかれたと思ったら、長いこと一緒にいたじゃん」
そうだよね。普通はそう思うよね
つぐみ「本当だって、次はこれ切って…とか、これ運んで…とか、それだけなんだから」
遥はまだ疑っている
遥「ずっと気にして見てたけど、つぐみの表情がすごく楽しそうだったんだよね」
確かにそうだ。しゃべらなくても楽な関係ってこういうことなんだな
小野寺くんが野菜を切る手とかチラッと見たり、意外とあごのラインきれいとか思ったりしてたかも
つぐみ「普通だよ。普通。いたって平常心だって」
その時、急に強い風が吹いて、私のかぶっていた帽子が飛ばされてしまった
つぐみ「あっ…ちょっと…」
帽子は川の中に落ちてしまいゆっくり流れていく
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