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つぐみ「どうしよう…」
帽子は少しずつ流されていく
見失わないように追いかけるけど、川の中に入るのをためらっていた
井を決して拾いに行こうと、川に足を入れようとした時だった
湊「俺にまかせてください」
ジャブジャブと川に入っていった小野寺くんは帽子を拾い上げてくれた
つぐみ「大丈夫?」
膝くらいの水位だったので彼のズボンは濡れててしまっている
湊「大丈夫です。待っててください」
そう言ってこっちに戻って来る途中だった
湊「おわっ…」
突然、足を滑らせて転んでしまった
お尻から水に浸かりビショビショになっている
つぐみ「小野寺くん」
心配になり彼から目を離せない
湊「すみません。転んじゃいました」
恥ずかしそうに立ち上がる
つぐみ「気をつけてね。ゆっくりでいいから」
なんとかこっちまで戻ってくると、持っていた帽子を渡してくれた
湊「はい。雨宮さん」
拾ってくれた帽子を受け取ると、小野寺くんの顔を見た
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