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パパーズGo!
「なんじゃ!?こりゃあ!!」
思わず叫んでしまったけど、コレは『木』。それも、惑星級の巨木。
「・・これが?・・・・・狭い・・」
狭いのは、巨木の枝葉と根っ子に対しての空間比率よ。
「着地点、間違えました?デスかねぇ。」
これだけ大きいと、どこに着地しても別にかまへんわ。根っ子の生え際より少しだけ幹側、枝葉ないだけ及第点の着地じゃね?
「アンクレット様、お口が更に悪くなっておりますよ。ケートが嘆きますので、お慎みください。」
慎むったって、キャーとかって悲鳴を上げた方が良かったのかな?
「足に絡まってくるの、外していただけますか?」
なにエル坊主から身体戻してなにエルさん。巨木の根っ子に好かれ中…あ、私も
??
今いるのは根っ子近くの幹のところなんだけどね。なにエルさんと私の足に気持ち悪いくらいに細かい毛のような根っ子が絡み付いてくる…こんにゃろ!こんにゃろ!と、踏みつけてるんだけどね。
零は無言で足元を凍らせて、なにエルさん救出にあたっている。
「うごうごしている…コレ樹?魔界樹じゃなく普通の木デスよね?」
普通のではないと思うけどね。
「普通樹と言えば、地面に埋まっているものですからね。
あ、植物系の魔物でトロントと言うモノがおりますが、あれは歩きますね。歩くと言うか…地面に根を張ったまま幹だけを移動させる感じでしたか?
一応アレも土や水で」
「水も土もいらない植物は存在しますが…天界でしたら、神聖力と大気中の少量の水分があれば雲の上でも花が咲いてますね。」
「・・絡まってるぞ。コレは?・・」
葉っぱがなけりゃ、どっちが根っ子だか枝だか分からない程だ。
「この大きさを剪定するって…できるかな私。」
幹の胴回りになる地平線に眼をやる……………………海岸線の地形を変えた時程の自信がない…。
頭に思い浮かぶと同時に力が出ちゃうとか、深く考えたりする前に口と身体が出ちゃうとか…。もっと計画立ててから飛び込むべきだった?
「そもそも、飛び込むべきではなかったかと…。」
「これじゃ私って…アホの子みたいじゃない。」
年くってる分『子』ではないか…もう少し落ち着きが必要だな。今更だけど…。
「・・・今さらだな。」
「………。」なんか悔しい…。年下のチb…身体ばっか大きい…ついでに態度も大きい年下のボンボンに『アホ』認定されていたとは…。
「正確には『鈍感で落ち着きのないアホの子』ですかね?…あ、神の元では生きとし生けるモノ全てが『子』扱いですので年齢は関係ありませ……!!!」
ドーン!!と、何やら拳大の丸い種のようなモノがデス男となにエルさんの間に落ちて来て、足元の幹に穴を空けましたが…ナニカ?考える前に力が出てしまったようですが…ナニカ?
「わ、わ、ワッシまでとばっちりとか?お、落ち着いて欲しいデス!」
「・・やはり、消すのか?・・」
「消さんわ!物騒な考えすなっ!」
「でも剪定と言う事は、要らぬ枝葉を切って捨てると言う事ですよね?」
「まあ、セドリックさんの言う通りだけど…言い方ね。」
せめてユグさんの全体像がわかれば、対処の仕方もあろうと思うんだけど。
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