1

1/1
9人が本棚に入れています
本棚に追加
/133ページ

1

「俺、五十嵐春陽(いがらしはるひ)よろしく。」 関東の方から彼女と一緒に大きなリュックを 背負ってやってきた。 チャラっとしていて、第一印象は、 あんまりいいとは、言えなかった。   「こっちが、俺の彼女の寧音(ねね)。 俺たちの一個下の19歳。俺たち同棲してるんだ。」 「寧音です。よろしくお願いします。」 寧音ちゃんは緊張気味に言った。 目が青色っぽくて、色白で髪の毛も茶髪。 ハーフみたいに可愛かった。 五十嵐君の同棲 してるの言葉にもドキドキした。 「寧音ちゃん。可愛いね。 敬語はいらないよ。私は、橘くるみ(たちばな)よろしくね。」 「五十嵐の彼女、めっちゃ可愛いなぁ。 お前とは大違い。」 にやにやしながら言うのは、島田哲(しまだてつ)。 中学の同級生。高校は、別々だったけど、 まさかの私の彼、 城田律(しろたりつ)君と親友。 久しぶりに島田こと、島と再会した。 「うるさいな。」 島の腕にとりあえずグーパンチ。 「お前、マジでいてぇ。」 ふん。知ったこっちゃない。 「寧音ちゃん、よろしくー。」 城田君の友達の 坂口悠(さかぐちゆう)君。 城田君曰く、坂口君は、高校時代から 凄く変態だから、くるみちゃん気をつけてね と何度も念を押された。 今日初めて会ったこの6人で城田君の家に お泊まりパーティーだ。
/133ページ

最初のコメントを投稿しよう!