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「……僕だったらガラスの靴がなくても君を見つけてみせるよ。魔法が解ける前に帰らないと行けなくても僕は返さない。なんなら、いつまでも魔法を見せてあげる」
「魔法、ですか?」
「そう。僕だけを好きになる魔法。そうすれば悠は僕から離れない」
「うっ……」
「悠、どうしたの?」
「な、なんでもないです」
今、丸ごと心臓を掴まれた気がした。
キュン死にって言葉があるけどまさにそれ。
紅蓮先輩の言葉一つ一つが私の心を満たしてくれる。あたたかい。けれど、それ以上に熱くなる。
これが人を「好き」になるって気持ちなの?
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