4章 紅蓮先生と勉強会

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「……僕だったらガラスの靴がなくても君を見つけてみせるよ。魔法が解ける前に帰らないと行けなくても僕は返さない。なんなら、いつまでも魔法を見せてあげる」 「魔法、ですか?」 「そう。僕だけを好きになる魔法。そうすれば悠は僕から離れない」 「うっ……」 「悠、どうしたの?」 「な、なんでもないです」 今、丸ごと心臓を掴まれた気がした。 キュン死にって言葉があるけどまさにそれ。 紅蓮先輩の言葉一つ一つが私の心を満たしてくれる。あたたかい。けれど、それ以上に熱くなる。 これが人を「好き」になるって気持ちなの?
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