1章 シンデレラは堅物会長と交際を始める

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こうして、今に至る。だけど、付き合ってから2週間が経った今でも如月先輩は一向に手を出してこない。 クラスメイトの前であれだけの爆弾発言をしてたから、何かされるんじゃないかって少し警戒してたんだけど杞憂だったかな。 「今日、僕の家に来ませんか?」 「あー……はい。って、え?」 軽く流してしまいそうになった。 「付き合ってから2週間も経ちましたし、少しは僕のことを知ってほしいと思ったので」 「私、少しだけ不安になっていたんです……」 「不安?」 「告白されてから何もされていないのが。クラスメイトの前であんな大胆なことを言ってたのに、って。私、身長も小さいし髪も今日みたいな日は特にくせっ毛になるし……」 私は思ったことを正直に話した。
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