5章 紅蓮先輩がお兄ちゃんで私が妹?

2/28

157人が本棚に入れています
本棚に追加
/311ページ
「今日はバイトが急に休みになって大学も講義が休講なんだ。……って、口開けっぱなしでどうした?」 「今日、と、友達が来るの。だから部屋から出てこないで」 「隠すなよ、どうせデートだろ。そんな格好で同性と遊ぶってありえないだろ」 「うっ」 お兄ちゃん、こういうときは鋭いんだから。 「邪魔する気ないが高校生らしい適度な交際をしろよ。それに、そのスカートは短すぎだぞ」 「なにそれ、お兄ちゃんのエッチ! バカっ!」 「俺はただ心配しただけなのに……」 私はバタバタと2階に上がった。 デリカシーがない発言をするお兄ちゃんはホント苦手。 お兄ちゃんと紅蓮先輩は1個違いなのに、紅蓮先輩とは大違い。 紅蓮先輩だったら、そんなこと絶対言わないのに……。 せめて可愛いの一言くらいほしかった。 兄にそんなことを求めても無駄だよね。 年が離れてたら、こうなるのが普通。
/311ページ

最初のコメントを投稿しよう!

157人が本棚に入れています
本棚に追加