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時間はあっという間に過ぎて、お昼になった。
―――ピンポーン。インターホンがなる。
私はガチャっと玄関を開けた。
「こんにちは、悠」
「こ、こんにちは……紅蓮先輩」
あぁ、今日も紅蓮先輩はカッコいい。
「2階に上がってください」
「わかった」
私は紅蓮先輩と一緒に部屋に入る。
「玄関に男の靴があったけど、誰の?」
「兄のです」
「前に話してた意地悪なお兄さんか……」
「大学生だし、色々忙しいみたいで顔合わせるのも少ないんです」
さっき、喧嘩しちゃったし。まぁ、私が一方的に怒っただけだけど。
「そう……」
「あの、紅蓮先輩?」
「ヤキモチ妬いた。だって夜の悠を知ってるってことでしょ? 僕も知りたい」
抱きつかれた。私だって紅蓮先輩が夜に何してるか気になる。
拗ねてる紅蓮先輩は、なんだかちょっぴり可愛い。
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