5章 紅蓮先輩がお兄ちゃんで私が妹?

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時間はあっという間に過ぎて、お昼になった。 ―――ピンポーン。インターホンがなる。 私はガチャっと玄関を開けた。 「こんにちは、悠」 「こ、こんにちは……紅蓮先輩」 あぁ、今日も紅蓮先輩はカッコいい。 「2階に上がってください」 「わかった」 私は紅蓮先輩と一緒に部屋に入る。 「玄関に男の靴があったけど、誰の?」 「兄のです」 「前に話してた意地悪なお兄さんか……」 「大学生だし、色々忙しいみたいで顔合わせるのも少ないんです」 さっき、喧嘩しちゃったし。まぁ、私が一方的に怒っただけだけど。 「そう……」 「あの、紅蓮先輩?」 「ヤキモチ妬いた。だって夜の悠を知ってるってことでしょ? 僕も知りたい」 抱きつかれた。私だって紅蓮先輩が夜に何してるか気になる。 拗ねてる紅蓮先輩は、なんだかちょっぴり可愛い。
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