5章 紅蓮先輩がお兄ちゃんで私が妹?

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「上目遣いの悠もすごく可愛い。ねぇ、お兄ちゃんって呼んでみて?」 「へ?」 「今だけは僕のことを兄として見てほしい」 「いきなりどうしたんですか」 私は紅蓮先輩の突然の要望にキョトンとした顔を見せた。 「さっきお兄さんの話をされてヤキモチを妬いた。だから、僕は悠の恋人であり、お兄さん」 「あの、ワケがわからないんですが」 「言うまで耳を噛んでもいいんだよ?」 「それは困ります」 本物の兄とはこんなスキンシップなんかしないんだけどなぁ……。 でも、それを言ったら言ったで耳を甘噛みされそうだし今はお口チャックしとこ。
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