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「これって本当にマンガのネタ作りになるんですか?」
「……どうだろうね」
「紅蓮先輩。もしかして、からかってたんですか?」
「違うよ。プライベートなこともするって言ったでしょ? 僕だって普段からマンガのことばかり考えてるわけじゃない。……それに悠とはネタ作りの前に恋人なわけだし」
そうだった。
前にもマンガのネタ作り関係無しにイチャイチャしたいって言ってた。
「だけど、ネタはふとした時に降りてくるし、こうして悠にお兄ちゃんと呼ばせることで今よりもさらにキュンキュンしたマンガが描けるかもしれない。だから無駄なことは1つもないんだよ。想像は無限大って言葉があるように、ね」
「私、創作とかしたことないから何もわからなくて。こういうのはまだ慣れないけど、紅蓮先輩がスランプから抜け出せるっていうなら協力します」
私だって紅蓮先輩のファンだから、いい作品が出来たらいち早く見たいし。
初めて紅蓮先輩の家に行った時は発売前の原稿を読んだから怒られちゃったけど……。
でも、なんだか上手く丸め込まれてる気がするのはなんでだろう?
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