5章 紅蓮先輩がお兄ちゃんで私が妹?

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「それはこっちのセリフです。紅蓮先輩もイケメンだから女の子が黙ってませんよ!」 「またその話? ……少なくとも学校の女子生徒は僕のことを怖がっているよ」 私からしたらまだ自覚ないの? って言い返したいところ。 紅蓮先輩には非公認だけど密かにファンクラブもあるし、私の同級生で紅蓮先輩に好意を抱いてる人だって数多くいるのに。 「それはあの口調だからですよ。見た目だけなら中身なんてわからないですし、今だって優しいです」 「それは悠にだけだよ。あと、まわりの女子がどう思っても僕は悠にしか興味ない」 ふいにペロッと首筋を舐められた。 「ちょ! 紅蓮先輩!?」 「僕が吸血鬼なら悠のココに噛み跡を残せるのにな……」 「えっと……」 この場合、なんて返すのが正解なんだろう。 「わからない? 独占欲だよ」 「それは何となくわかります」
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