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「それはこっちのセリフです。紅蓮先輩もイケメンだから女の子が黙ってませんよ!」
「またその話? ……少なくとも学校の女子生徒は僕のことを怖がっているよ」
私からしたらまだ自覚ないの? って言い返したいところ。
紅蓮先輩には非公認だけど密かにファンクラブもあるし、私の同級生で紅蓮先輩に好意を抱いてる人だって数多くいるのに。
「それはあの口調だからですよ。見た目だけなら中身なんてわからないですし、今だって優しいです」
「それは悠にだけだよ。あと、まわりの女子がどう思っても僕は悠にしか興味ない」
ふいにペロッと首筋を舐められた。
「ちょ! 紅蓮先輩!?」
「僕が吸血鬼なら悠のココに噛み跡を残せるのにな……」
「えっと……」
この場合、なんて返すのが正解なんだろう。
「わからない? 独占欲だよ」
「それは何となくわかります」
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