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「女の子は身長が低いほうが可愛い。まぁ、好きになった人ならどんな姿でも構いません。僕が好意を抱いた人ですから。それに、僕はこの長い髪も好きです。……まるで本物のシンデレラのようで」
不意打ちの髪キスにもドキッとしたが、今の言葉には心臓を丸ごと持っていかれそうになった。
「……っ」
鼓動のスピードが早くなる。
どうして如月先輩は私が望むようなことを言ってくれるんだろう。今までコンプレックスだった低身長も、くせっ毛だった長い髪も如月先輩の一言で好きになりそう。
まわりからシンデレラって呼ばれることもやめてって思っていたのに如月先輩から言われると凄く嬉しい。
だけど、私がシンデレラなら王子様は如月先輩です。だって、こんなにもカッコ良くて優しい言葉をかけてくれるから。
「私も如月先輩のこと、もっと知りたいです。だから、家に行ってもいいですか?」
如月先輩と正面から向き合う。これが今の私の正直な気持ち。
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