5章 紅蓮先輩がお兄ちゃんで私が妹?

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「紅蓮先輩。良かったら夕食を食べていきませんか?」 「珍しいね、悠がそんなこと言ってくるなんて。もしかして、もっと僕といたいの?」 「いたいです。だって、もう日も暮れて暗くなってきましたし」 「わかった。じゃあ、悠の手料理楽しみにしてる」 あれ? てっきり私は2人で作るのかと。 でも、ここは女子力を見せるチャンスだし頑張ろう。 「オムライスとか簡単なものしか作れませんけど、いいですか?」 「それでいいよ。悠が作ったものを食べてみたいから」 「それじゃあ作ってきますね」 私は立ち上がる。 1階に降りようと、部屋を出るためドアノブに手をかけようとすると、 「待って。僕を1人にするの?」 案の定、引き止められてしまった。 「え? 私は紅蓮先輩のために料理を……」 服を引っ張られた。本当に子供みたい。
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