5章 紅蓮先輩がお兄ちゃんで私が妹?

22/28

157人が本棚に入れています
本棚に追加
/311ページ
「手当てしてくれてありがとうございます」 「どういたしまして。こっちも救急セットの場所とか色々聞いてごめん。さすがに人の家を勝手に漁るのはよくないと思ったから」 「大丈夫ですよ。紅蓮先輩の手当てのお陰ですぐに血も止まりましたし! あ、もうすぐで出来るので待っててくださいね?」 私は作業に戻った。 「また悠が怪我したら心配だからここで見ててもいい?」 「紅蓮先輩まで怪我しますよ」 オムライス作りはどうしても火を使うから紅蓮先輩に油とか飛ばないか心配。 火傷なんかされた日には私が悲しい。 「だから抱きつかない。本当は後ろから抱きつきたいけど。……我慢する」 「あ、後でなら抱きついてもいいですよ」 時々見せる紅蓮先輩の意外な一面に戸惑いを隠せない。 ……可愛すぎる。
/311ページ

最初のコメントを投稿しよう!

157人が本棚に入れています
本棚に追加