5章 紅蓮先輩がお兄ちゃんで私が妹?

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「貴方が悠の兄の……初めまして。自分は如月紅蓮といいます。悠の高校の生徒会長をしています。以後、お見知りおきを」 「へぇ、お前が悠の彼氏ってわけか……どーも」 「……」 2人の間にバチッと見えない火花が散った気がする。 不穏な空気が流れる。 やっぱり私以外の前だと堅物会長モードなんだ。 たまに見るけど、まるで違う人みたい。 そういえば千智ちゃんともこんな感じだった。 「知ってるなら話が早いですね。……悠は僕の恋人なので近づかないでください」 いきなり腕を引っ張られ、肩を引き寄せられた。 「わ、紅蓮先輩!?」 さすがにお兄ちゃんに向かって独占欲バリバリの発言はヤバい。 私は大切にされて嬉しい。 だけど、今の状況でそんなこと言ってられない。
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