5章 紅蓮先輩がお兄ちゃんで私が妹?

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「義理の兄になるかもしれない俺にそんな態度でいいのかよ」 「それを言うなら貴方も同じです。義理の弟を今からいびって楽しいですか?」 「はぁ? そっちから喧嘩売ってきたんだろ」 「僕の前で悠とイチャイチャしてたのが悪い。僕はそれを宣戦布告ととらえました」 さすがに片方が悪いなんて決められない。それに、これは口喧嘩。 しかもお互いに最初から喧嘩腰だし……。 見てるこっちはヒヤヒヤ。普通に怖い。 殴り合いの喧嘩になったりしたら嫌だ。その前に私が止めないと。 「紅蓮先輩、お兄ちゃん喧嘩しないで!」 バッ! っと2人の間に入る。 「私はどっちが悪いかなんて責めたりしない。だから仲直りして」 「うっ。悠がそういうなら仕方ない。如月とか言ったか? さっきは悪かった。俺も大人げなかった」 「僕もすみませんでした」 お互いに謝ってくれた。 喧嘩が止まって安心した。正直私が言って止まるのは予想外だったけど。
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