5章 紅蓮先輩がお兄ちゃんで私が妹?

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それから3人でオムライスを食べた。 少しだけ距離はあったけど、それ以降は何事もなかった。 「悠は外に出たら風邪引くから中に入って。夜風は身体に悪い」 「いいんです。私が紅蓮先輩といたいんです。家までは送れないので、せめてここまでは」 夜。紅蓮先輩が帰る時間になったので玄関で話していた。 「悠。さっきはごめん。お兄さんのあの態度が気に食わ……挑発にのった僕が悪い」 「気にしないでください。最終的には仲直りも出来たし、お兄ちゃんもあのくらいでへこたれるような人じゃないですから」 今、気に食わないって聞こえたような気がするけど聞かなかったことにしよう。 「でも、これではっきりしたことがある」 「?」 「悠は鈍感だから気付かなかったかもしれないけど君のお兄さんは間違いなくシスコンだよ」 紅蓮先輩は私にそう言い放った。
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