5章 紅蓮先輩がお兄ちゃんで私が妹?

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シスコンって妹好きとか妹が大切とかそういうの? まさか。あのお兄ちゃんが? 「それはありえないと思いますよ?」 「僕の勘は正しかったんだ。だって、こんなに可愛い妹だもんね。……おやすみ、悠。今度は悠が行きたいって話してた場所でデートしたいね」 ふいに唇を奪われた。 「おやすみなさい紅蓮先輩」 ーーーバタン。ドアを閉めた。 私は玄関に背中を当て、そのままズルズルと下に座り込んだ。 今の不意打ちキスは予想してなくて……。唇に触れると感触が残ってる。 今日のことを思い出すだけで心臓が口から出そうなほどドキドキが止まらない。だけどそれ以上に楽しかった。 紅蓮先輩のことを“お兄ちゃん”って呼ぶのはさすがに恥ずかしかったけど。 紅蓮先輩の溺愛は日を増すごとに強くなっていく。 お兄ちゃんにまで独占欲バリバリの発言したのはちょっとどころか、かなりビックリした。 こうして、お家デートは無事に終わった。
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