6章 紅蓮先輩と日常を楽しむ

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「というか今日は珍しいよね。私とお昼食べてるとこが見つかったら堅物会長が怒るんじゃない?」 「今日はなんでもお昼に生徒会の会議があるとかで……。私もたまには千智ちゃんと食べたいし」 友達と話してるとそれだけで楽しいし。 恋人といるのも好きだけど、やっぱり友達とも過ごしたい。 「悠、大好き〜。他の男子も悠のこと心配してるんだよ? 狼に食べられたって!」 「狼って紅蓮先輩のこと?」 「それ以外に誰がいるの。あれはケダモノ!」 「そ、そんなことないと思うけど……」 紅蓮先輩すごい言われよう。 ケダモノって呼ぶほど酷くないと思うんだけどなぁ。 ただ人が多い場所でも気にせず抱きついてくるのは普通に困る。 あれはケダモノっていうよりまわりのことを気にしてないって感じ。 紅蓮先輩本人からも男は狼だから気をつけろって忠告を受けたっけ。 紅蓮先輩はカッコいいし、時々妙に男らしい顔を見せる。それを思い出すと顔が火照ってきた。
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