6章 紅蓮先輩と日常を楽しむ

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「紅蓮先輩どうしてここに?」 「生徒会の仕事が早めに片付いたので。悠を探してここまで来たんですよ」 「堅物会長。私と悠の邪魔しないでくれます!?」 「邪魔してるつもりはありません」 最近どこかでこの光景を見た気がする。 思い出した。紅蓮先輩とお兄ちゃんが口喧嘩してたときとそっくり。 「悠、もう十分に楽しめたでしょう? 次は僕と昼食を食べましょう」 「ちょ、紅蓮先輩……!」 「悠、どこ行くの!?」 半ば強引に引っ張られ、私はその場から離れることに。 ごめん……と手を合わせ、千智ちゃんにジェスチャーで伝えた。 紅蓮先輩は私の意思は関係ない。手段は選ばないと言った方が正しいかも。けれど、そんな強引さもイケメンだと感じてしまう私はどうかしているのだろうか。
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