6章 紅蓮先輩と日常を楽しむ

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「ここなら邪魔は入りません」 私は生徒会室に連れてこられた。 「紅蓮先輩、その……終わったらメールとかくれると嬉しいです。急だと千智ちゃんを驚かせてしまうので」 「別に他人がどう思うと関係ない。僕は悠が一緒にいるなら、それでいい」 ーーーガチャリ 何の音? ふと扉を見ると、紅蓮先輩が生徒会室の鍵を閉めていた。 「紅蓮先輩なんで鍵を閉めるんですか?」 「今は僕と悠の時間。誰にも邪魔をされたくないから鍵を閉めた」 徐々に近づいてくる紅蓮先輩。 後ろに下がっていくとすでにそこは壁で。 私は逃げ道を完全に塞がれてしまった。 「悠、逃げないで」 「いや、逃げてるわけじゃ……」 そう、逃げてるわけじゃない。ただ鍵を閉められたから、今から何をされるんだろう?って不安があったから。 学校であんなことはしないって信じたい。 でも、今の紅蓮先輩なら考えるより先に行動しそうで……。 だから無意識に後ろに足が動いた。ただそれだけ。
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