6章 紅蓮先輩と日常を楽しむ

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「下を向くのはダメだよ。ほら、僕の目を見て?」 「うっ」 見なくても、そうやって無理やり向かせるくせに……。 強引な紅蓮先輩を見るたび好きの気持ちはどんどん強くなっていく。 「悠は本当に可愛いね……。ご飯食べようか」 軽いキスをして、紅蓮先輩は椅子に座る。 「何やってるの? 悠もこっちにおいで」 「は、はい!」 時間を見ると午後の授業が始まるギリギリだった。 そういうことか……と納得した。 私の頭の中は紅蓮先輩にもっと触れてほしい気持ちと恥ずかしいから続けないでって感情で葛藤していた。 「恋人なのにそんな離れないで。大丈夫、何もしないよ」 「いや、その……」 だって恥ずかしいんだもん! 真横でそのカッコいい顔を普通に見れる自信がない。 ……やっぱりドストライクの顔って色んな意味で危険だ。
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