1章 シンデレラは堅物会長と交際を始める

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「如月先輩。お願いしたいことってなんですか?」 「悠は欲張りですね……そんなに聞きたい?」 「なっ! 最初に言ってきたのは如月先輩のほうですよ?」 タメ口で話す如月先輩はすごく新鮮……。 敬語が抜けると、よりドSさが増してる気がする。だけど、タメ口になってもカッコ良さは変わらない。 「わかってる。いきなりで悪いけど、僕のモデルになってくれない?」 「モ、デル?」 いきなり何を言い出すかと思ったら、まさかのモデルのお誘い。 モデルって、美術の練習とかそういうのかな? 「モデルといっても、そんなに堅苦しいものじゃない。悠はいつも通り過ごしてくれていい。ただ、資料作りに付き合ってほしいってだけ」 「資料作りって……?」 「この部屋に入ればわかると思うよ」 そういって案内されたのは仕事部屋と書かれたドアプレートが掛かっている部屋。そこには、大量のマンガ本が本棚にずらり。端っこには大きな作業机もあった。
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