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「如月先輩。お願いしたいことってなんですか?」
「悠は欲張りですね……そんなに聞きたい?」
「なっ! 最初に言ってきたのは如月先輩のほうですよ?」
タメ口で話す如月先輩はすごく新鮮……。
敬語が抜けると、よりドSさが増してる気がする。だけど、タメ口になってもカッコ良さは変わらない。
「わかってる。いきなりで悪いけど、僕のモデルになってくれない?」
「モ、デル?」
いきなり何を言い出すかと思ったら、まさかのモデルのお誘い。
モデルって、美術の練習とかそういうのかな?
「モデルといっても、そんなに堅苦しいものじゃない。悠はいつも通り過ごしてくれていい。ただ、資料作りに付き合ってほしいってだけ」
「資料作りって……?」
「この部屋に入ればわかると思うよ」
そういって案内されたのは仕事部屋と書かれたドアプレートが掛かっている部屋。そこには、大量のマンガ本が本棚にずらり。端っこには大きな作業机もあった。
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