6章 紅蓮先輩と日常を楽しむ

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「キス以上をしてほしい。僕の顔が好きで見れない。前よりもずっと好き」 「なんで……」 私はまだ何も言っていないのに……。 本当に私の考えてることが全部わかるんだ。 「そんなに驚くことでもないよ。僕は悠のことが好きだからわかるんだ。好きな人のことを誰よりも知りたいって思うのは普通のこと。だってこんなにも溺愛してるんだし」 「やっぱり紅蓮先輩はズルいです」 「だから、あえて焦らしたんだ」 「?」 何のことだろう? と私は首を傾げる。 「本当は悠を食べるつもりだった。けど、たまには意地悪するのも悪くないかなって」 「なっ……! たまにはって、紅蓮先輩はいつも意地悪です!!」 私は紅蓮先輩の胸を軽く叩く。
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