6章 紅蓮先輩と日常を楽しむ

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「まずは本屋に寄ってもいい?」 「あ、もしかして、今月の神崎先生の雑誌ですか?」 「それはあんまり気にしてなかった。参考書に少女マンガを買おうと思ってて」 「そうだったんですか。たしかに参考になりますもんね! まぁ私は描かないので、ただ読んで面白いな〜とか小学生みたいな感想しか出てこないですよ」 少女マンガを購入する紅蓮先輩。 想像するとちょっと合わないというか、なかなか想像できない。 「読んでる大半の人がそうだから悠は気にしなくていい。僕は自分の作品を悠に読んでもらえるだけで嬉しいよ」 「いやいや、そんな。それだけ神崎先生の描いてるマンガが魅力的っていうか……」 「うん、その言葉だけでも嬉しい。スランプが治れば、もっといい作品が描けると思うから期待してて」 やっぱり気にしてるんだ。 1日でも早く紅蓮先輩がスランプから回復しますように……。 私が考えてる以上にスランプは大変に違いない。
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