6章 紅蓮先輩と日常を楽しむ

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「それなら良かった。せっかくのデートなのに1人にしたのは謝る、ごめんね。だけど今からずっと一緒」 力強く握られる手。大切にされてるっていうのがすごく伝わってくる。 「紅蓮先輩、そんなに気にしなくても大丈夫ですよ。仕事なんですから。これも紅蓮先輩にスランプを治してもらって、今よりもさらにパワーアップしたイラストを描いてもらうためですから!」 「ありがとう。悠が応援してくれるんだから、その期待に応えられるように頑張る。だから待ってて」 少しだけ自信を取り戻してくれたかな? 心なしか紅蓮先輩の表情が柔らかくなった気がする。 「焦らなくていいですからね。あ、もしかして紅蓮会長が言ってたクレープ屋さんってここですか?」 歩きながら話していると、クレープ屋さんがあったので足を止める。
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