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「そう、ここで合ってるよ。悠はなにがいい? ご馳走するよ」
「え、そんな悪いですよ!」
私はブンブンと首を振る。
恋人とはいえ、申し訳ない気持ちのほうが大きい。
「いいんだよ。こういうのは僕の役目だから。どれが食べたい?」
「このイチゴのがいいです」
私は指を差した。
紅蓮先輩は、店員さんに注文する。
ちなみに紅蓮先輩はチョコレートバナナクレープ。
「クレープお待たせしました」
「ありがとうございます。悠、そこのベンチで食べようか」
紅蓮先輩はクレープを2つ受け取ると、私をすぐ近くのベンチに行こうと促す。
「はい。……ありがとうございました。クレープ奢ってもらって」
私は食べる前に紅蓮先輩にお礼を言った。
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