6章 紅蓮先輩と日常を楽しむ

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「そう、ここで合ってるよ。悠はなにがいい? ご馳走するよ」 「え、そんな悪いですよ!」 私はブンブンと首を振る。 恋人とはいえ、申し訳ない気持ちのほうが大きい。 「いいんだよ。こういうのは僕の役目だから。どれが食べたい?」 「このイチゴのがいいです」 私は指を差した。 紅蓮先輩は、店員さんに注文する。 ちなみに紅蓮先輩はチョコレートバナナクレープ。 「クレープお待たせしました」 「ありがとうございます。悠、そこのベンチで食べようか」 紅蓮先輩はクレープを2つ受け取ると、私をすぐ近くのベンチに行こうと促す。 「はい。……ありがとうございました。クレープ奢ってもらって」 私は食べる前に紅蓮先輩にお礼を言った。
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