6章 紅蓮先輩と日常を楽しむ

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「安心して、男だよ。学校は別だけど悠と同級生の男の子。もしかして、ヤキモチ妬いてる?」 「それなら良かったです。ヤキモチの1つも妬いちゃいますよ。だって、アシスタントさんが紅蓮先輩の身の回りのお世話までしてるなんて初耳ですもん!」 「ごめん、驚かせて。でも悠が思ってる以上に僕は完璧じゃない。アシスタントからは何に対しても無関心すぎと怒られるときもあるんだよ」 紅蓮先輩に面と向かってそんなことが言えるなんてどんな人なんだろう。 普段は堅物会長で完璧に見えてしまう。多分、うちの学校の生徒全員がそう思ってしまうほど。 でも料理が不得意なところとか見ると少し安心する。 「だけど1つだけ無関心じゃないことがある」 「それって、なんですか?」 真剣な顔で私を見つめてくる紅蓮先輩にドキッとしてしまう。
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