6章 紅蓮先輩と日常を楽しむ

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「それはね……僕の恋人。悠、君のこと。悠のことは誰にも渡したくないって思う。これだけは無関心じゃない」 「そ、そんなに愛されてるって思うと照れちゃいます」 「可愛いね、悠は」 「紅蓮先輩のほうがカッコいいですよ!」 これって、はたからみたらバカップルに見えるのかな? 「夕食の買い出しも終わったから僕は家に帰るよ。今日は、なんだか描けそうな気がする。本当は送ってあげたいんだけど」 「私のことは気にしないでください。今日は頑張ってくださいね、応援してます!」 「ありがとう、悠。じゃあ、また学校で」 頭を優しく撫でられる。そんなことをされると離れるのが寂しくなる。 「はい! また学校で」 紅蓮先輩に手を振る。 明日には会えるんだからワガママ言ったらダメだ私。自分に言い聞かせて、私も帰路へと足を進める。
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