6章 紅蓮先輩と日常を楽しむ

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(今日の紅蓮先輩もカッコよかったなぁ……) 今日の放課後デートのことを思い出しながら帰っていた。 すると前から人が歩いてきたから退けようとした。 (うわ……紅蓮先輩と同じくらい美形な人) そんなことを思いながら、横に避ける私だったが彼のズボンから何か落ちた。 だけど彼はそれに気付かず、そのまま歩いていた。 「あの! なにか落としましたよ」 私は咄嗟にそれを拾い、彼に近付く。 「? このハンカチ、君が拾ってくれたの? ありがとう」 「どういたしまして」 ハンカチを受け取ると、彼は嬉しそうに微笑む。 あれ、よく見ると幼い。それに声もまだ子供っぽい? 身長はすごく高いのに……って、私が小さいだけなのかもしれないけど。
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