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ーーーピンポーン。
「……紅蓮先輩いますか!?」
何度か押してみたけど反応がない。
「……はい」
「紅蓮先輩。私です」
「悠、来てくれたんだ。待って、今下までおりてくるから」
オートロックのため、私はエントランスで待っていた。
扉を開けてくれたら部屋まで行けるんだけど……。
1階まで来れるってことは体調はそこまで悪くない、とか?
「おまたせ。それじゃあ僕の部屋に案内するよ」
「紅蓮先輩。風邪は……体調は大丈夫ですか?」
「あぁ、生徒会役員に聞いたんだね。うん、さっきから頭が働いてないけど平気」
「それ絶対大丈夫じゃないですよね」
「あと悠の顔が二重に見える。おかしいな、普段なら見えるのに。視力でも落ちたかな……」
「寝てください!」
私はフラフラしてる紅蓮会長を支えながら部屋に入った。
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