7章 風邪で甘えん坊?

4/27
前へ
/311ページ
次へ
ーーーピンポーン。 「……紅蓮先輩いますか!?」 何度か押してみたけど反応がない。 「……はい」 「紅蓮先輩。私です」 「悠、来てくれたんだ。待って、今下までおりてくるから」 オートロックのため、私はエントランスで待っていた。 扉を開けてくれたら部屋まで行けるんだけど……。 1階まで来れるってことは体調はそこまで悪くない、とか? 「おまたせ。それじゃあ僕の部屋に案内するよ」 「紅蓮先輩。風邪は……体調は大丈夫ですか?」 「あぁ、生徒会役員に聞いたんだね。うん、さっきから頭が働いてないけど平気」 「それ絶対大丈夫じゃないですよね」 「あと悠の顔が二重に見える。おかしいな、普段なら見えるのに。視力でも落ちたかな……」 「寝てください!」 私はフラフラしてる紅蓮会長を支えながら部屋に入った。
/311ページ

最初のコメントを投稿しよう!

157人が本棚に入れています
本棚に追加