7章 風邪で甘えん坊?

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「僕は悠のほうが心配」 「どうしてですか?」 「いくら成績が上がったとはいえ授業をサボってまで僕の家に来るから」 「それはその……」 実は午後は私の嫌いな数学なんだよね……。 1年の時間割まで紅蓮先輩は把握してないだろうからこのままやり過ごそう。 「普段なら反省文の1つでも出したいところだけど、今日はそういう気分じゃないから見逃すことにする」 「あ、ありがとうございます」 まさか、あの紅蓮先輩が何のお咎めも無しなんて……。 「悠、僕のお見舞いに来てくれてありがとう」 「どういたしまして。だけど恋人として来るのは当然ですよ」 「じゃあ、もし悠が風邪引いたときは僕が看病する」 「私は馬鹿なので風邪引いたりしません!」 人より痩せてるから体調崩しやすいと思われがちだけどあんまり風邪とか引かないんだよね。
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