1章 シンデレラは堅物会長と交際を始める

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「如月先輩、さっきから気になってたんですけどタメ口で話してますよね? それに神崎先生ってこと、どうして学校の人に言わないんですか」 「タメ口で話してるのは、こっちのほうが良いと思ったから。悠はこっちの僕は嫌い?」 「き、嫌いじゃないです。新鮮でカッコいいです」 「それなら良かった」 如月先輩は微笑む。学校ではクールだから、こんな笑顔見たことない。こんな風に笑ったりするんだ……。 「僕が神崎紅だってバレたりしたら読者を幻滅させてしまうから。僕の読者の中には、僕のことを女性だと思ってる人もいるから」 そうだよね……。 実際に会ったわけじゃないから、作品だけ読んでいたら女性が描いてるって勘違いする人もいるよね。
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