1章 シンデレラは堅物会長と交際を始める

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「最近、少しスランプでね。もちろん連載は続けているけど、前みたいに描くことの喜びが感じられなくなって……だからネタ作りに付き合ってほしいんだ」 「……」 これが読んでる側と描いてる側の違いなのかな? 私からしたら今でもキュンキュンするんだけど、如月先輩からしたら違う。 「そういう事情なら……私で良ければネタ作りに協力させてください!」 「悠ならそう言ってくれると思った。本当にありがとう」 ギュッとを私を抱きしめた。 誰かの役に立つのって嬉しい。それが恋人なら、もっと。 「家に連れてきたい理由ってこれだったんですね。なんだ、私はてっきり……」 「てっきり、どうしたの?」 如月先輩がニヤリと口角をあげた。
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