1章 シンデレラは堅物会長と交際を始める

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「驚いた。その行動は予想外だった」 「えっ!? ご、ごめんなさい!」 ヤバい! 流石に調子に乗りすぎた。 如月先輩も怒ってる……。私はすぐさま謝った。 「どうして謝るの?」 「だって……。如月先輩を不快にさせたんじゃないかって」 「違う、その逆だよ。とても可愛くて驚いただけ」 「それなら安心しました」 「悠。君の勝ちだからご褒美をあげる」 「!?」 突然キスされた。私が言ったこととはいえ、油断してた。 「ちょ! 如月、せんぱっ……!」 「紅蓮でいいよ」 キスの雨は降り続ける。 私の息が苦しくたって、そんなのお構いなし。チラッと目を開けると、如月先輩は目を開けていた。 決して唇を離すことはなく、私の顔をジッと見ている。これが年上の余裕ってやつ? こっちは余裕なんて全然ないのに……。
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