1章 シンデレラは堅物会長と交際を始める

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「もしかして、なにかついてますか?」 「ううん。ハムスターみたいで可愛いなって思っただけ」 「!」 あまりの美味しさに気付かなかったけど、一気に食べすぎたかも。 「気にしなくていいよ。悠は痩せてるから、食が細いと思って、少し心配してただけ。でも、今のを見る限り食べられるみたいで安心したよ」 「それ、まわりからもよく言われます。ただ太らない体質ってだけなので! それとも痩せてる私は嫌いですか?」 「そんなことない。僕はどんな悠でも好きだよ。太ったからといって見捨てたりもしない。って、恋人に体重や体型のことをいうのは駄目だよね。今度から気をつけるよ」 私はむしろ正直に言ってくれる紅蓮先輩のほうが好き。だって、嘘や社交辞令で褒められたって嬉しくないし。
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