1章 シンデレラは堅物会長と交際を始める

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教室に残っていたほぼ全員が先輩を見て固まっていたが、あれはなんだったんだろう。 「ここまで来れば誰もいませんね」 屋上につくと、パッと握っていた腕を離してくれた。 さっきはいきなりで気付かなかったけど、この先輩……めちゃくちゃイケメン! サラサラの黒髪に高身長。鋭い目だけど、その瞳はとても綺麗。 俳優さん、もしくはモデルやってるの? っていうくらいの美形。こんな顔の整った人がこの世にいるのかぁ〜と先輩の顔に見とれていると 「貴方に一目惚れしました。僕と付き合ってください」 「え? えぇぇぇ!?」 桜が葉桜になり始めた頃、私は名前も知らない先輩から、いきなり告白されました。 私、星屑(ほしくず)(はるか)、15歳。 高校入学したばかりで、恋の桜が咲きました。
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