1章 シンデレラは堅物会長と交際を始める

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「これもネタ作りの1つですか?」 「さあ、どうだろうね。悠はどっちがいい?」 「私はどっちでも」 「それは嘘だよね? 僕は最初に言ったよ。今日は仕事抜きでイチャイチャしたいって」 そんなこと言われると、胸の奥がキュウって締め付けられる。とても嬉しい。 「でも、紅蓮先輩の資料作りが……」 「悠がそこまで僕のスランプを気にしてるとは思わなかった。大丈夫、深く考えないで。最初に言ったと思うけど悠はいつも通りでいいから」 「は、はい」 そうは言われてもやっぱり気になる……。 私はそういった創作をしないから紅蓮先輩の立場に立てないのがとっても、もどかしい。 好きな人の全てを理解したいって思うのはきっと私だけじゃない。
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