2章 紅蓮先輩の独占欲は強め

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「あのね、千智ちゃんが思ってるほど紅蓮先輩はそんなに悪い人じゃないよ?それにウワサはただのウワサだし……」   恋人の悪口を聞くと、心が痛い。 「でも、近づかないでって……私はこんなにも悠と仲良いのにっ!」 「千智ちゃん、苦しいよ」 さっきよりも、抱きつく力が強くなった。千智ちゃんが私を心配してくれるのも十分伝わってくるんだけど。 「シンデレラ、今日は俺と飯どう?」 「いやいや、俺と一緒に食堂で食べようぜ!」 「今日もその……」 「その誘いは全てキャンセルします。何故なら、悠は僕と昼食を食べるからです」 「「「!?」」」 とても低く無機質な声が教室の空気をガラリと変えた。 それは紛れもない、紅蓮先輩だった。二人きりの時とはまるで別人のような冷たい声。もしかして私が他の人に誘われてたから怒ってる?
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