2章 紅蓮先輩の独占欲は強め

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「出た! 堅物会長!」 千智ちゃんはビシッ! と紅蓮先輩を指さした。 「千智ちゃん、人を指差しちゃダメだって」 「……また貴方ですか。前にも言ったはずですよ。悠は僕のものです」 「私は女の子ですよ!? 悠と親友なのに何が悪いって言うんですか?」 千智ちゃんは紅蓮先輩に臆することなく、強く言い放つ。 紅蓮先輩はなんだろう。なんか……呆れてる? 「僕がヤキモチを妬くからです。……悠、また昼に迎えに来ます。それでは失礼しました」 1時間目開始のチャイムがなる前に、紅蓮先輩は3年の教室に戻って行った。
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