2章 紅蓮先輩の独占欲は強め

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「先生がいないんじゃ、勝手にベッド借りるのも悪いよね……」 私は痛む足を我慢しながら保健室を出ようとした。 そのとき、よく知ってる甘い匂いがした。この匂いって……。 「悠、どこか怪我してるの?」 「紅蓮先輩?」 そこには授業を受けているはずの紅蓮先輩の姿が……。 「足、捻ってるみたいだね」 私の足をジッと見つめた直後、私をお姫様抱っこでベッドまで運ぶ。 「紅蓮先輩、恥ずかしいです……」 私は顔を両手で覆う。 「恥ずかしがってる悠も可愛いよ。大丈夫、全然重くないから」 そして、ふわっと優しくベッドにおろされた。
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