2章 紅蓮先輩の独占欲は強め

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「紅蓮先輩、授業に戻って大丈夫ですよ。私は1人でもう平気ですから」 「平気って顔してない。それに心配だから側にいさせて」 ギューっと抱きしめられた。その力は強くて。 本当に心配してるんだとわかった。 「紅蓮先輩、心配かけてごめんなさい」 「謝らなくていい。でも、悠はもっと自分のことを注意深く見たほうがいい。悠はドジっ子なところもあるから」 「私、そんなにドジっ子に見えますか?」 「そうにしか見えないよ。そんな悠も僕は好きだけど怪我されるのは嫌だな……」 今度から足元には気をつけないと。 私も痛い思いをするし、紅蓮先輩にもこんな顔をさせてしまうから。
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