2章 紅蓮先輩の独占欲は強め

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「これで大丈夫だと思う」 「わ、いつの間に……」 ふと足に視線をうつすと、そこには綺麗に巻かれた包帯が……器用なんだな、紅蓮先輩って。 「ありがとうございます」 「どうせ今から授業戻っても間に合いそうにないし、さっきの続きしようか」 「え、さっきのって……」 「キス、してほしいんだよね? ここに」 私の口にピタッと指を当てる紅蓮先輩。その姿はめちゃくちゃカッコ良くて、クラっときた。 「してほしい……紅蓮に」 「前と同じのは駄目だよ。ほら、もっと考えてみて……?」 紅蓮先輩は意地悪そうな顔をしていた。だけど、どこか楽しそうで。
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