2章 紅蓮先輩の独占欲は強め

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「先生は来ないよ。それと……プレゼントみたいで可愛いよ、悠」 「ううっ……。やっぱり紅蓮先輩には敵いません。って、それってどういう意味ですか?」 「僕に勝とうなんて早いよ。……僕がちょっと手を回した、とだけ言っておくよ」 意味深な言葉を残すと、チュッとおでこにキスされた。 また、口じゃない……。 「覚えておくといいよ。女の子へのおでこのキスは可愛いって思ったときに男の人はするんだよ」 「それ……」 「疑ってる? ほんとだよ、信じて」 「紅蓮先輩の言葉なので信じます。でも、そろそろ唇にしてほしいです、キスとか」 すごく焦れったい。 私はどうして、こんなにもイライラしてるの? これは好きすぎて、イラついているんだ。
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