2章 紅蓮先輩の独占欲は強め

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「僕は普通の高校生だよ。悠には僕がどう見えてるの?」 「堅物会長って思ってます。昨日だって反省文渡したじゃないですか。って、あー!!」 「! 悠、いきなり大声上げてどうしたの」 「は、反省文、家に忘れてきちゃいました。昨日徹夜して書いたのに……」 ガサゴソと鞄の中を探すも反省文は一枚も見つからない。多分、勉強机の上に置きっぱだ。 「僕からの課題を忘れるなんて悠は悪い子だね」 「あの、一度家に帰れば取って来れるので」 「言い訳は終わった?」 ガッ! と肩を掴まれた。 紅蓮先輩には私の行動なんてお見通し。 「は、はい……すみませんでした!」 「謝って済む問題じゃない。悠、今からお仕置きしようか」 「紅蓮先輩。ここ教室なんですけど……」 「だから?」 「な、なんでもありません」 どんな言い訳も紅蓮先輩には通用しない。
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