2章 紅蓮先輩の独占欲は強め

20/22
前へ
/311ページ
次へ
「もしかして驚いた? その声も可愛いよ、悠」 「うぅ……」 「これからが本当のお仕置き。声我慢してね」 「へ? にゃ!?」 髪をすくい上げられたと思った次の瞬間、首筋にキスされた。 「これが僕から悠へのお仕置き。悠が5分間、声を出さずに僕のキスを我慢出来たらそれ以上はしない」 「そ、そんなこと言ったって……んっ!」 「ほら、もう声が出てる。駄目だよ、隣の教室に聞こえるよ」 「は、はい」 それから紅蓮先輩は首筋へのキスを続ける。 「こうしてると、なんだか同級生みたいだね」 「何言って……っ!」 紅蓮先輩のキスは甘く、とろけてしまいそうになる。リップ音が優しく響く。 私は知らなかった。好きな人とのキスがこんなにも刺激的だったってこと。
/311ページ

最初のコメントを投稿しよう!

157人が本棚に入れています
本棚に追加